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σ(・∀・`маΙ)のΘρ☆

СΙСО☆の記事

朝日新聞関西版夕刊


ミュージシャン BENNIE KのCICOさん(27)
2005年05月25日


 大阪府吹田市出身。佐賀市出身のYUKIさん(21)と結成したのが「BENNIE K(ベニーケー)」。01年1月シングルデビュー。コカ・コーラのCMソングから発展させた新曲「Dreamland」が6月8日に発売される。


   

 「力強く我が道を行く弁慶」

 パワフルにリズムを刻むラッパーは、自身を荒法師になぞらえる。

 ヒップホップとの出会いは中学生の時だ。テレビで米国の女性ラップトリオをみて「恋をした」。

 何となく窮屈だった学校生活。中1でニュージーランドに留学し、悟った。「個性をおおっぴらにしていいんだ」。好奇心旺盛で物おじしない性格がはじけた。大阪弁でだれかれなく話しかけ、地元紙に「日本語で話しかける泡みたいな娘」と記事にされたほど。高2で再び留学、チャレンジ精神に磨きをかけ帰国した。

 ゲーム感覚で受験勉強に励み大学には入った。が、自分に問うた。「目標もないまま就職する? それより大好きな音楽をつきつめようよ」

 結局、大学は2年で中退、99年、ヒップホップの故郷・米国へ。身を寄せたロサンゼルスの親戚(しんせき)宅に、ステイしていたのがユキだ。歌手を目指し勉強中。歌を聴いた。「すっごい才能。気が遠くなりそうだった」

 組んで1年ちょっと、デビューが決まった。京都に2人で初詣でし、思った。「私たち牛若丸と弁慶みたい」。初めて一緒に歌った曲はベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」。「よし、ベニーケーで行こう」

 転機は3年目の「オアシス」。〈飛び出して正解〉〈遥(はる)か遠くのオアシス目指して さあ 出掛けよう〉。ユキの伸びやかな声と、高速でリズムを刻むパンチの利いたチコの言葉。まるで弦楽器と打楽器。全国のラジオで繰り返し流れ、有線の問い合わせ件数1位に登りつめた。

 続くシングル「サンライズ」がオリコンチャートでベスト10位になった。〈たいがいの場合 自分次第 やりきったら後悔なんてない〉〈I believe myself〉

 「私たちのスタイルは、いけてない女の子が、ヨッシャーと、一歩踏み出して行くようなもの。人とつながるためには、全力を振り絞って表現しないといけないと思う」

 そして今日も、彼女たちの歌がテレビから流れる。

 〈踏み出したら alright〉

 そう、きっと扉は開く。自分を信じて、挑み続けて。大丈夫。

CICO★

ラィン







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